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ととのえ鍼灸院

股関節痛

 

 

症例3 3か所の病院に行って原因不明だった股関節から大腿部にかけての痛み

患者

70代 男性 札幌市白石区在住

来院

29年10月

症状

右股関節から大腿部、膝にかけての痛み。

2~3年前からの症状で、特に思い当たることなく、徐々に痛みが強くなってきた。

3つの病院を受診したが、痛みの原因は分からず、最後に行った大学病院にて、股関節が少し欠けているかもしれないと言われたが、それが痛みを出しているかは分からないと言われた。

腰部の画像診断もしてもらったが、腰に異常はなかった。

歩行、立ち上がりで症状がでる。

立ち上がってすぐは痛みが強く、歩き出すまでに時間がかかる。

痛みで右下肢をかばうように歩く為、最近は左大腿部にも違和感が出てきている。

知り合いの人から、鍼治療を受けてみたらどうかと提案され、初めての鍼治療で当院にご来院頂いた。

治療内容と経過

初診時

股関節の動きを見てみると、膝の内側に倒す動きと、外側に倒す動きが硬く、特に外側に倒す際に痛みが出た。

対応する、ふくらはぎのツボに鍼をすると膝を外側に倒す動きで痛みがなくなった。

立ち上がり動作を確認すると、ほとんど痛み無く、楽に立てた。

歩行時、臀部に痛みがあった為、対応する背部に鍼をしたが、あまり変化はなかった。

膝を内側に倒す動きでまだ硬さがみられた為、対応するスネのツボに鍼をした所、膝を内側に倒せる範囲が広がり、歩行時の痛みもなく、右下肢に荷重できるようになった為、治療を終了した。

同時に治療した症状

膝の痛み 

使用した主なツボ

築賓R、T4(5)R、豊隆R

考察

病院を何軒も受診した結果、原因不明といわれた痛みは本人にとっては大きな不安となる。

このまま歩けなくなることや、手術しなければならないのではないかと、心配なご様子だった。

明らかな原因があり手術をした方がいい場合もあるが、はっきりとした原因が分からないまま手術をしてもよくなるかは分からない。

その前に鍼治療を受けて頂けたことで、改善できた痛みだった。

男性 70代
札幌市白石区

症状が出て3年、札幌市内の大きな病院3件に行き、治らなかった股関節の痛みが鍼の治療で治った。

大変優しく治療して頂き痛みがとれました。

もっと早く来たらよかった。

 

 

症例2 生活環境が変わってから強くなってきた右股関節の痛み

患者

40代 女性 札幌市白石区在住

来院

29年10月

症状

半年ほど前から右股関節に動作痛がある。

最近特に痛みが強くなってきた気がする。

ずっと立ち仕事をしていたが、ここ三か月ほどはデスクワークで座ることが多くなった。

しゃがんだ状態から立つ動き、椅子から立ち上がる動きで股関節が痛む。

靴下をはく動きも痛みでモモが上がらない。

また、両方の足関節周囲が冷える感覚がある。

股関節の痛みは生理前に少し強くなる気がする。

当院に通院していた知り合いのご紹介で、来院頂いた。

治療内容と経過

初診時

股関節痛の場所を確認すると、股関節前面に痛みがあることが分かった。

生理周期による痛みの変動があることから生理痛に関係が深いツボに鍼をした。

しゃがみ動作をしていただいたが、股関節痛の変化なかった。

もう一度、股関節の動きを確認すると、あぐらの状態で股関節にツッパリ感と可動域の悪さがあった。

その為、あぐらの肢位がとれるよう、股関節が軟らかくなるツボを使った。

すると、あぐらの肢位がとれるようになり、しゃがみ動作からの立ち上がりの痛みも10から3まで下がった。

股関節の調整の為の鍼をして治療を終了した。

 

2回目

前回治療後から、股関節は気にならなくなった。

靴下も問題なく履ける。

足の冷えもあれから出ていない。

今は腰痛がある。

仰向けで足を伸ばしているのがつらい。

腰部の緊張を調節するツボに鍼をして仰向けの痛みも気にならなくなったため、痛みが出たらご連絡いただくようお伝えして、治療を終了した。

同時に治療した症状

腰痛、骨盤外側の痛み(両側)、足の冷え

使用した主なツボ

太衝R、上巨虚R、足太陽R、膝陽関R、大腰R、元溜R

考察

以前からあった股関節の痛みが、座る時間が多くなったことで悪化したと思われる。

また、足の冷えも股関節周囲が固まっていることで、血の巡りが悪くなったことが原因だと考えられる。

あぐらがかけなかったり、しゃがむと股関節が詰まった感じがするという方は意外と多い。

体重を支えている股関節がスムーズに動かないと、腰痛や膝の痛み下肢症状にもつながりやすい為、股関節に違和感が出てきたら、早期のケアが大切だ。

 

 

症例1 立ち仕事中に感じた股関節の痛み

患者

30代 女性 札幌市白石区在住

来院

29年7月

症状

一週間前、仕事中(立ち仕事)にふと移動しようと右足を踏み出した際、右股関節に痛みが走った。

最初はあまり気にしていなかったが、痛みは徐々に強くなり、また、範囲も膝まで広がった。

普段は痛み出たり出なかったりだが、立っていて動き出す際に痛みがあり、足に力が入らない感覚がある。仕事中は痛みが強くなる。

仕事に支障が出てきたため、以前通院したことのある当院に来院した。

治療内容と経過

初診時

動作を確認すると、しゃがむ動作は大丈夫だが立ち上がるのがつらい。→右膝外側のツボに鍼をした。

左に比べると右のモモが上がりにくい。→右足の甲にあるツボに鍼をした。

右臀部に圧痛がある。→右の手の甲にあるツボに鍼をした。

立位で身体を右に捻ると右モモがはる。

仰向けで右膝を曲げた状態で膝を内側に倒すと倒しにくく、右の臀部にハリを感じる。→右のスネにあるツボに鍼をした。

動作を確認すると、最初に比べ違和感は半分以下になっていた。

大腿部のハリをとる為腰に鍼をしてこの日は終了した。

 

2回目

前回に比べると症状は2割程度まで下がっていた。

仕事中に徐々に違和感が出てくる。

前回同様に鍼をした。

 

3回目

股関節の症状はあまり気にならなくなってきたが、その分膝の痛みが気になるとのこと。

膝の軸を整えるため、臀部に鍼をした。→膝の痛みは少なくなった

股関節の周りの筋肉を緩めるため手の甲にあるツボに鍼をした。

治療後は膝も股関節も痛み気にならないということだった為、また痛みが出てくるようならご連絡いただくようお伝えして治療を終了した。

同時に治療した症状

膝の痛み

使用した主なツボ

膝陽関R、中腰R、腰腿点(2)、足太陽R、豊隆R、膝根R、T12(1.5)R

考察

立ち仕事で徐々に蓄積されたストレスが痛みとして現れた症状。

どうしても痛みが出ている所に意識が行きがちだが、この様な場合は原因が別にあることが多い為、全身の状態に目を向ける必要がある。

今回は、腰部や膝から下の筋肉のコリをとることで早期に改善できた症状だった。

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